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城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
ガラ紡を訪ねて・豊橋編⑨ ここのつの会
 ところで『ここのつの会』って?
 
 朝倉さんにうかがうと「1999年9月9日に発足したから」とのこと。朝倉さんは「ここのつの会」の代表です。会の名称は「9」つながりでユニークですが、目的はとても大きい会です。
 
  「豊橋の歴史の学習を通じて、地場産業の保護、環境の保全、平和な社会の実現をめざす」
(どすごいネット・東三河市民活動情報サイトより)

 ガラ紡については「石けん不要のガラ紡普及を通じて海や川を守る」を目的にしていますが、その他にも
  • アカウミガメの産卵海岸表浜の自然と景観を保護する
  • 豊橋空襲・豊川海軍工廠空襲から戦争の記憶を記録する
  • 青い目の人形送り運動から米、北東アジアとの国民的友好を広める
  • 小渕しち(玉糸製糸創始者)を軸とした糸の歴史と技術の普及
  • 鳳来、三ヶ日、豊橋、渥美、伊勢へと糸が結ぶ「おんぞ祭」の復興  
121113青い目人形  ここのつの会の展示。青い目人形については、初めて知りました。

 
  「アカウミガメ?」「青い目人形送り運動?」「小渕しち?」「玉糸?」「おんぞ祭?」…etc。初めてきくものばかりです。なんだかガラ紡から壮大な世界が広がる予感がします。もう少し話をきくために、後日朝倉さんにお会いする約束をして豊橋を後にしました。

[2012/11/13 06:09] | ガラ紡を訪ねて・豊橋編 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ガラ紡を訪ねて・豊橋編⑧ 岡崎にも
 朝倉さんは、「びわこ」はもちろん、ガラ紡で織られたハンカチなどを販売されていました。

121112ハンカチ  販売されていたハンカチ

 朝倉さんの工場にガラ紡機があるのか、きいてみました。すると、岡崎にあるガラ紡工場さんの糸を、ある機織工場で織り、朝倉さんの会社『朝光テープ』で商品にされているとのこと。岡崎にもガラ紡工場がまだあること驚きました。
 
 今、朝光テープさんは息子さんが継がれ「なんとか一人分ぐらいは稼いでいるよ」と笑ってみえました。もともと前掛けの帯紐(テープ)をつくっていたところから、社名に「テープ」が入っているそうです。(続く) 
 
[2012/11/12 15:14] | ガラ紡を訪ねて・豊橋編 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ガラ紡を訪ねて・豊橋編⑦ この服も
 私の組合ブースを訪ねたあと、さっそく朝倉さんの展示ブースへ。小さな織機で布を織ってみえたのが朝倉さんだとすぐわかりました。

私「かつて祖父がガラ紡を営んでおりました。小野田慎一の孫です。祖父がお世話になっていました」
朝倉さん「小野田さんの? そうですかぁ。なつかしいですね。糸をつくってもらっていましたよ」
 
 朝倉さんとしばらく祖父の思い出談義。こちらの近況も伝えました。初対面とはいえ、昔から知り合いのような感覚になりました。
 「これも、あなたのおじいさんが紡いだ糸でできているよ」。朝倉さんご自身が着ている服を指差しました。

121111朝倉さん 朝倉さん

祖父の紡いだ糸を今でも大事にされていました(続く)。
[2012/11/11 05:59] | ガラ紡を訪ねて・豊橋編 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ガラ紡を訪ねて・豊橋編⑥ 平和都市をめざそう豊橋市民展
  朝倉さんの出展している「平和都市をめざそう豊橋市民展」は、豊橋市・神明公園という場所で開催されていました。豊橋祭にあわせ東三河の労働組合や平和団体、そして生協も含めて「豊橋を中心とした東三河が戦争の恐れのない平和で環境豊かな住みやすい地域になる」よう、さまざまな活動紹介やパネル展示をしています。今年は脱原発もテーマにしていました。

121110平和都市

 朝倉さんは「ここのつの会」という団体で出展しているとききました。 (続く)
[2012/11/10 06:34] | ガラ紡を訪ねて・豊橋編 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ガラ紡を訪ねて・豊橋編⑤ 松平のガラ紡
 愛知大学のガラ紡展示をみて、もうひとつの疑問。

  「このガラ紡機は、どなたの工場にあったものだろう?」。

   これまで明治村・発見館・堀金村資料館のガラ紡機を訪ねてきましたが、いずれも祖父の工場のものでした。愛知大学の展示室の資料写真にも、祖父の工場が写っています。

 ガラ紡機にタブをみつけました。

121109タブ 
 
   読むと、このガラ紡機は豊田市(旧松平)から収集し、昭和50年代まで使用されていたようです。
  「もしかして、これも祖父のガラ紡か?」と職員に質問しましたが、そこまではわかりませんでした。でも、松平のガラ紡であるとわかりました。

 この疑問解決は次の楽しみに残し、次の目的、朝倉さんのところへ。
[2012/11/09 06:40] | ガラ紡を訪ねて・豊橋編 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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プロフィール

おぎゅうびと

Author:おぎゅうびと
1971年生まれ。2014年に名古屋から松平地区へ移住。明治時代より続いたガラ紡工場の孫(工場は2000年に廃業)。大給城址のふもとで里山暮らしをしつつ、ブログを日々配信。

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