城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
石徹白へ④ 大杉
 今日から七十二候で『蒙霧升降』(ふかききりまとう)。深い霧がまとわりつくようにたちこめる時期とのこと。山に登ればそんな涼しげにも感じる霧にも出会えるのでしょうが、相変わらず暑い日々です。
 

 今年のセミの鳴き声はいつもより少ないように感じるのは気のせいでしょうか。

 さて、石徹白訪問記の続きです。訪問目的に3つ目は、白山中居神社大杉をみること。

 白山は富士山・立山と並んで信仰の山として知られていますが、石徹白はその拠点地域であり白山登山の入り口にあたります。

 この地域は国立公園として指定されているだけに、白山中居神社内にある杉はとても太いです。木彫りの社殿も見事でした。

130817白山’


 さらに石徹白の大杉は、白山中居神社から狭い道を車でしばらく走ります。

 登山口に到着して、山道をしばらく歩くと大杉に。樹齢1800年というだけにとても太いものでした。

130817大杉’



 今年実現させたかった夏の石徹白訪問。今度は、地域づくりや小水力発電・水車の勉強を詳しくするために訪ねてみたいです。

[2013/08/17 06:08] | 郡上へ | トラックバック(0) | コメント(0) |
石徹白へ③ 小水力発電
 石徹白訪問の続きです。

 訪問目的の2つめは、小水力発電の見学です。石徹白では、小水力発電による自然エネルギーの地産地消が進められています。

 3月11日の原発事故以降、自然エネルギーが特に注目されるようになりました。今年の3月11日(東日大震災2年目)に、私はこの地を訪ねました。当時は雪のなかでしたが、夏の小水力発電の様子もみたいと思い今回実現しました。

 石徹白には、上掛け水車らせん型水車の2種類の小水力発電があります。

 上掛け水車は地元の農産加工所の隣にあります。水車で生み出される電力で、加工所の電気をまかなっています。訪問したときは、地元の特産であるトウモロコシの加工作業が真っ只中でした。
 

130816上掛け水車’


 らせん型小水力発電は現在ますます注目が高まっていますが、今回も奈良県ナンバーの方が小水力発電を見学されていました。


130816らせん型水車’



 水車という動力は、私には身近なものでした。というのも、私の祖父は松平を流れる滝川の水力を使って、水車によるガラ紡績を営んでいたからです。

 今、再び自然エネルギーとして注目されている水車や小水力発電。移住地で、私もいつか滝川の水力を使って何かできないかを夢みています。

[2013/08/16 05:57] | 郡上へ | トラックバック(0) | コメント(0) |
石徹白へ② 山里のなかの洋品店
 一昨日から綴っている、石徹白訪問の続きです。

 石徹白洋品店では、娘はバックを、母はエプロンを、私はパンツ(野良着)を購入しました。丁寧でシンプルで、すっかり気に入りました。

130815野良着’



 冬は大雪で囲まれ、夏といえども車でもなかなか簡単には訪ねられない石徹白。その地で洋品店を営む平野さん。「どうして、石徹白で洋品店を営もうと決意したのだろう」。私はとても気になるところでした。

 その疑問に答えてくれる文章が、石徹白洋品店HPにありました。

 http://itoshiro.org/ 

 石徹白洋品店では、有機綿(オーガニックコットン)、麻(ヘンプ・ラミ等)、絹を主に用いています。使わせてもらうそれぞれの素材は伝統的な技法によってつくられたものや、生産者がこだわり抜いて生み出したものばかりです。
その分、品質および耐久性に優れ、つかえばつかうほど味わい深くなります

 石徹白洋品店をはじめるきっかけとなったのは、私自身が悩んでいたアトピーにあります。
インナーの縫い目が肌を刺激し、赤くかぶれただれることがあり辛い思いをしてきました。
その経験に基づき、できるだけ肌に直接縫い目があたらないような縫製方法を心がけています。

 白山のふところに抱かれる標高七〇〇メートルあまりの山里で、その地域の伝統文化に根差した暮らしの中で服づくりをしていきます。この土地に伝わる野良着などの復刻にも取り組むことで、先人の知恵を学んでいます。自然が溢れ、歴史深いこの土地のあらゆる豊かさ一人でも多くの方に知っていただきたい。それと同時に、都心ではない、山里ならではのクリエーションを実現していきたいと思います。

 
130815入口’


 ガラ紡でつくられた糸は、平野さんをはじめ優しい肌のために合うと私も考えています。
 3月の雪深い石徹白でガラ紡布に出会った感激を、この夏に訪問して再び味わいました。HPの文章を読み、里山のなかで伝統を大事にされている平野さんのような方々のために、私ができることを考えようとあらためて思いました。

 私たちの車がみえなくなるまで、手を振ってくださった平野さん。また必ずお会いしましょう。


[2013/08/15 06:13] | 郡上へ | トラックバック(0) | コメント(0) |
石徹白へ① 石徹白洋品店
 この夏の連休は、岐阜県白鳥の石徹白へ。今年3月以来です。そのときは雪のなかでした。「必ず夏には訪問しよう」と決めており、実現しました。

3月の訪問の様子
http://ogyuubito.blog.fc2.com/blog-category-28.html

 最大の目的は、「石徹白洋品店」の平野さんにお会いするため。豊森をご紹介くださり、ガラ紡つながりで、私の転機につながった方です。

 渋滞している高速道路にイライラしないようにと言い聞かせながら、東海北陸自動車道・白鳥IC下車。山道をぬけ、峠を越え、3時間半かかって無事に到着。やはり、灼熱の名古屋に比べると風は涼しく、秋の空気でした。すでに萩は盛りでした。

130813洋品店’



 平野さんは、ハイハイをし始めた息子さんと一緒に出迎えてくださいました。冬も風情がありましたが、夏の洋品店も味わいがあります。

 家づくりの進み具合、豊森での出会いなど、この半年の出来事をいろいろ話しました。まだお会いして2回目というのに…。でも、なぜか次から次へと言葉が出てきました。
 
 洋品店内では、特に妻・母・娘がときどき甲高い声をだしていました。服・小物など、決して点数が多いわけではありませんが、一つひとつを平野さんが丁寧につくっていらっしゃるのがよくわかります。

130813店内’


ガラ紡の解説も展示されていました。

130813ガラ紡’

130813ガラ紡布’

(続く)
[2013/08/13 06:35] | 郡上へ | トラックバック(0) | コメント(0) |
郡上へ⑭ 後日談
 郡上からの帰り道、叔父がちょっと興奮していました。

 というのも、平野さん宅でガラ紡が見直されている事実を目の当たりにしたからです。そして、「今日のお礼に、まんじゅうを贈りたい」といいだしました。

 確かに、手土産を持参せずに家族6人で突然押しかけたのは大変失礼でしたが…。

 叔父は、祖父祖母を亡くしてからガラ紡工場や家を取り壊す決断をしました。口では、「ガラ紡なんて…」といっていましたが、叔父には時折ガラ紡を営む家に生まれたプライドや誇りをときどき感じてきました。私がガラ紡に興味を持ち出したのは意外だったようですが、満更でもない様子でした。
 そして、実際に今もガラ紡が大事にされているのを知り、さぞうれしかったのでしょう。
 
 叔父は松平の徳本まんじゅうを平野さんに贈りました。後日、平野さんからご丁寧なはがきが届きました。大変やさしい字でした。必ず、また石徹白に行こうと決めました。

 平野さん宅を訪問したのは、2年前に東日本大震災が起きた3月11日でした。そんな、命やエネルギーのありようを誰もが突きつけられた日に、平野さん宅で小水力発電やガラ紡つながりができたのも縁です。
 
 この縁は大事にしたいです。(郡上へ編 終わり)
[2013/04/14 16:46] | 郡上へ | トラックバック(0) | コメント(0) |
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