城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【萬木園さんに豊森同期】
  豊田スタジアムで開催されたガーデニングフェスタについて書いています。

  もうひとつ訪ねたブースがあります。松平地区林添町の萬木園(まんぼくえん)さんです。ユニークな庭をつくって展示をされており、子どもたちが楽しんでいました。

180509萬木園さん



  萬木園(まんぼくえん)さんに、豊森なりわい塾の同期生Kさんがこの春から働きはじめました。この日もKさんがブースにいて、ご夫妻そろって会うことができました。

  Kさんは旭地区ですみつつ、造園にかかわる仕事がしたいと退職をして、1年学校に通いました。近況を報告しあいつつ、元気な様子に私もうれしくなります。

  夢の実現へ一歩踏み出したKさん。応援しています。

[2018/05/09 05:43] | 豊森なりわい塾 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【卒塾生がはじめた豊森小屋】
 GW前半に豊田スタジアムでガーデニングフェスタが開催されました。娘が舞台でフラダンスを踊るのでみにいきましたが、もうひとつの目的がありました。

 それは豊森なりわい塾の卒塾生がブースを出展しているのです。その名は『街と森をつなぐ秘密基地・豊森小屋』。豊森なりわい塾を卒塾した7期生を中心に豊田市の豊かな自然と共に人々が楽しく暮らすグループです。

180508豊森小屋


 ブースでは、薪や薪ストーブを販売していました。

180508薪ストーブ

180508薪


 私が豊森なりわい塾3期生であることを告げて、主催者のTさんと意気投合しました。

 豊森塾生のつながりが広がり、とてもうれしいですね。

[2018/05/08 05:24] | 豊森なりわい塾 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【豊森なりわい塾⑦ 8年間の活動の記録冊子】
 豊森なりわい塾から冊子をいただきました。『「人づくり」から始まる地域づくり~行政・企業・NPO 未来へつなぐ、社会デザイン』。2009年からスタートし8年経過した豊森なりわい塾。その成果と今後の展望、塾生のその後がまとめられています。

171224豊森冊子


 座談会では「私たちは、どんな時代を生きているのか ~かつての暮らしに学び、新しい社会のカタチを描く」で、澁澤寿一さん豊森実行委員長、大洞和彦さん(トヨタ自動車)、藤山浩さん(島根県中山間地研究センター)が座談会を開催。私が思わず一線をひいてしまった文章を紹介します。

  • 「一生懸命働いた」という労働の対価としてお金が存在していたが、それだけではなくなった。トヨタの決算ですら、為替の変動で左右される。労働でお金を稼いで幸せになるという単純な図式が描けない時代を迎えている。
  • 経済だけの社会比重から、地球規模で生態系サービスを含めた自然資本をベースに本当に何が価値なのか見直す時代にきている。
  • 現代は「今だけ、自分だけ、お金だけ」という全体主義。「今だけではない。自分だけではない、お金だけではない」ことをやったときに「記憶」が残る。それを次世代へリレーする必要があり、それが自治である。
  • 雇用の流動化がすすんでいる。自分の夢や達成したい将来を見据えたうえで、組織で経験を積み次のステップを考える人が増えている。そういう人材を会社が認めるようになった。トヨタでも途中で他のキャリアへいく、他でキャリアを積んだ人を受け入れるようになった。多様な生き方と働き方が認められてきている。
  • 同じような組織で定年退職まで勤める仕事と、「自分たちを生かしていく」仕事が違うと、この10年で若者が認識しだした。
  • 3.11のときに、社会から振り落とされないように必死にしがみついている今の暮らしの先は危ういと感じた人が多い。
  • 1人の人間が幸せに思える単位は最大1000人ぐらい。それが共感を持ちあえる単位。
  • システムに依存し、考えることを放棄する時代からページが一つめくられた。
  • トヨタが社会貢献で取り組んだ人材育成は、ものづくりや環境、芸術・文化分野での次世代の青少年育成。しかし、豊森での人材育成の社会貢献は、企業人が地域の担い手になる得る仕組みをつくること。
  • 豊森はコミュニティビジネスなどの「なりわい」をつくる力を中心に考えてきた。しかし、その前にやらなくてはいけないことは地域の信頼関係。住民がもう一度愛着のある地域を支える主体として動いてもらえるような仕組みづくり。そういう気持ちの部分をふまえるとコミュニティビジネスとソーシャルビジネスがいきる。
  • 最近は暮らしが楽なので、すぐ既成の完成品を求めてしまう。すぐに成果を出したがるが、ちょっとずつ試行錯誤をしてつくりあげていく中に本物がある。手間暇のなかにある実感や美しさが、地域づくりにも暮らしにもある。この手間から逃げてしまえば、後には「記憶」にだって残らない。地域が変わるには10年かかる。
  • 多様な生き方をどこまで許容できるか。お金による安心感を上回る幸福感が暮らしの中にあれば、社会や地域も変わっていく。
  • グローバル経済のなかで価値をつくっていかなくても、地域内で経済価値をつくれば、今までになかった稼ぎになる仕事がたくさん出てくる。
  • 1000~3000人の集落でもいろいろなものが生産され消費されているはずだが、結局は実現に外部に依存。それを地元に取り戻す。例えば、島根県の調査では、パンは年間1人当たり約1万円買っている。1000人だったら1000万円分のパンを買っている。これを地域外から買うか地域の中でつくるか。そうやって自分たちの暮らしをつくる要素を地域の中で多様につくっていくことがなりわいづくり。
  • 地域は地域でしか育たない。地域を磨くのは地域。
  • この50年間「肉体を持って生きる」ことを忘れてきた時代。頭のなかで社会や経済を考えてきた。そこでは欲望だけが膨らみ、消費や社会をリードしてきた。しかし、五感六感まで含めて、思考や肉体のバランスをとって、持続可能な社会の実現にむけるのが、これからの時代の生き方。
  • 地域、自然の中で汗をかきながら働く人間がグローバルのことも考えられる。地域の中で共感できる範囲を認識でき、そのなかで価値も決めていける。かつて当たり前だった生き方を取り戻しながら、かつてとは違う社会をどうつくっていくか。
  • 今まで宗教や芸術の世界に放り込んできた愛とか、いのちとか、慈しみとについて、もう一度社会の中で大切に語られるような未来をつくる。

 豊森を卒塾し4て年あまり。豊森で学んでから松平暮らしをはじめたからこそ生まれた「もやもや」があります。その「もやもや」が何か、今回の冊子で少しみえてきました。


[2017/12/24 07:40] | 豊森なりわい塾 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【豊森なりわい塾⑥ 感想文より】
  豊森なりわい塾の衣講座について綴っています。先日、塾生の感想が豊森スタッフから届きました。ひとつ一つの感想がとても貴重なので、すべて紹介します。

■ガラ紡の素朴な風合い、やわらかさ、健康さ、とてもすてきでファンになりました。

■地元では養蚕の文化がかなりあったと聞いていました。昔にくらべて「あたりまえ」をつくってくれる人の顔が見えなくなった今だからこそ、あらためて、昔のあたりまえを見つめてみたいと感じた。作る部分をすべてお金で買ってしまったら、人への依存からぬけられない。自分のくらしを自分でつくれる豊かさを意識したい。

■体験ができ、とても勉強になりました。リサイクル、再利用事業もこれからは必要に思いました。

■普段、編みものや布小物など、すでに糸や布になってしまったものから物づくりをすることはあれども、糸を紡ぐことはなかったので「糸を紡ぐ」という行程があるんだよな…と再発見する気持ちになりました。糸があんなふうに自分でもつくれるなら、自分でもいざとなったらやってみようと思いました。

■衣の町であった豊田市のルーツを知ることができました。人が生きていくのに欠かせない「衣・食・住」の中で今まで一番考えることが少なかったかなと思いました。服は大量生産されてものを買うことが多い中、改めて「衣」について考える機会になりました。

■衣を身近に感じられた。もう少し日々のくらしの衣の部分に注目したいと思いました。わたにいやされました。

■衣が地産が可能という頭がなかったことに気がつきました。また、何かを興す動きに向かわれている卒塾生の方の物語に豊森の影響というか、きっかけ、提起を思いました。

■一番近くで身につける物なのに知らない事も多く、地球全体で考えなければいけない事が良くわかった。

■メイドインジャパンの製品の少ない事におどろいた。衣、普段何気なく身につけていたが、勉強になった。糸へんの付いた意味がたくさんあり、改めて日本のすばらしさを感じた。今一度、ゆっくり考えたいと思った。手を使った作業、良い体験になった。

■衣にまつわる作業が現代の生活の言葉の中に残っているのが印象的だった。

■小さな子供がスーパーで売られている魚を見て「これは何?」と尋ねることがある、という話を耳にしたことがありますが、私も実際のところは、あまり変わらないなと思いました。いつも当然のように服を着ているのに、その原材料の姿・手触りを1つも知らなかったというのは、与えられるものを享受しているだけで、実態を欠片も分かっていないのだと知ることができました。

■三河の衣、いとへん産業の歴史を知れて大変良かった。一方、「アハレ」の分業が、自分のトヨタ自動車の今と重なることで、心に残る話だった。糸を紡ぐ作業、昔の人は大変な作業をやっていてことを体験できて大変うれしかった。

■衣食住の衣を考えたのは初めてでした。そして稲垣さんが、本気(マジ)布(ギレ)な理由も少しわかった気がします。“衣”においても、これまで豊森で習ってきた、効率化社会の影響を受けていることも知れました。「分業」は生産性を上げるけど、実はひとつ崩れたら倒産にまで追い込まれてしまう もろ刃の刀だったのですね。

171125ガラ紡糸


 私も「布の地産地消」というキーワードに、目からうろこが落ちた一人。細分化された分業は、資本主義経済の本質です。効率を追求して低価格を求めた結果、繊維関連の工場も原材料も職人も労働者も海外へ。資本主義を追求すればするほど、私たちの労働も暮らしも危ういものになるのです。

 ガラ紡は、効率や画一や競争とは異なります。手紡ぎのあたたかみや、里山と綿の風合いをゆったり織り込むのです。資本主義経済には求められないものです。

しかし、ガラ紡の灯は消されてはいません。ガラ紡が再び注目されるのは、次の社会のあり様(人と人とのあたたかみ。里山の自然をいかす。効率・画一より個性etc)が凝縮されているからだと思っています。

ガラ紡で次の時代の息吹を紡ぎたい。

そのために豊森講座のような地道な取り組みを積み重ねたい。

感想にあるように「すべてお金で買うものと思っていた」「当然のように着ていた服の実態を知らなかった」という社会のあり様に、「自分の暮らしを自分でつくれる豊かさ」を投げかけたいです。

[2017/12/23 08:31] | 豊森なりわい塾 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【豊森なりわい塾⑤ とよもり食堂】
 今日は冬至。七十二候で乃東生(なつかれくさしょうず)です。

 何かと気持ちが重くなる日々です。今日は最も昼が短く、明日から少しずつ延びていきます。私の抱えているいろんな課題が今日で底を打ち、明日からは好転する日にしたいものです。

 豊森なりわい塾の衣講座について綴っています。講座後の楽しみは「とよもり食堂」です。卒塾生の有志による手づくりのお昼ごはんです。野菜や食材は、卒塾生や地元の方々が用意してくださいます。

 今回は、みそおでんをメインにクリスマスバージョンのメニューでした。

171222とよもり食堂


 講座後にすぐ仕事にむかう私のために、むかごと麦おにぎりを握ってくださいました。手づくりのおかずいっぱいを弁当箱にいれて、旭をあとにしました。

 一品一品のおかずから顔が浮かびました。「手間ひまの温かさ」が体によく伝わりました。ごちそうさまでした。(続く)

[2017/12/22 06:05] | 豊森なりわい塾 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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