城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【ソーシャルアクション⑤ 社会を変えていく】
 藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)の講演『ソーシャルアクションで格差と貧困をなくそう』について紹介しています。いよいよソーシャルアクションについて紹介します。

  • 私は、ホームレスの就労支援で若い頃は正義感だけで目の前の活動で精一杯でした。じきに、社会システムとして貧困を生まないための活動が必要と思うようになりました。
  • 社会保障を遅らせているのは家族主義です。家族だけの力で助け合うのは難しく、社会保障の充実が働くものを楽にします。
  • 子どもの貧困に心痛める市民によって子ども食堂が広がり、期待がもてます。「本人が悪い」「努力が足りない」など個人の問題にせず、状況を分析して、社会を変えていく運動に展開することが必要です。子ども食堂や貧困の現場に足を運んで現状を知り、次の行政や政府への要請などのアクションにつながります。
  • そのようなソーシャルアクションを担えるのは、やはり労働組合です。借金を抱えている人には金利を引き下がる運動を。大学生の奨学金相談には給付型奨学金の運動を。困難をかかえている方に向き合い、社会に配信していくことです。労働組合が組織として署名やロビー活動をすることで、問題解決につながります。労働組合を強めつつ、市民社会のネットワークを広げていくよう期待します。

  以上、藤田さんの講演を編集してまとめてみました。

  私は生協の職員でもありますし、労働組合をなりわいとしています。暮らしの立場と働くものの立場、両方から格差と貧困の問題に向き合っています。あらためて、私の役割を自覚しました。

 プライベートでの里山暮らしも、ソーシャルアクションにつなげたい。過疎の問題、森林の問題、農のある暮らし、里山と生物多様性のあり方、ガラ紡から考える暮らしなど、考えたいことがいっぱいです。

 藤田さんの講演から刺激をうけました。(終わり)

[2017/09/01 06:10] | 社会 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【ソーシャルアクション④ 高齢者世帯の貧困】
 藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)の講演『ソーシャルアクションで格差と貧困をなくそう』について紹介しています。次は高齢者世帯の貧困について考えてみます。

 65歳以降の貧困率19.4%で5人に1人です。特に、単身高齢男性は38.3%、単身高齢女性は52.3%で、高齢期は誰もが貧困に陥る可能性があります。

「下流老人」という生活保護水準相当で暮らす高齢者は現在700万~1100万人いると考えられ、今後も増える傾向です。

 生活保護世帯の半数が高齢者世帯です。圧倒的に年金が少ないです。単身高齢者の1ヶ月の平均支出は約14万円ですが、全体の6~7割の高齢者が月10万円未満の年金しかもらえていません。ひと月あたり4万円を貯金か働いて得る必要があります。高齢者になっても働くことに追い込まれています。

 「下流老人」の暮らしは「関係性の貧困」でもあります。気軽に相談できる相手がおらず、生活に困窮しても外部に助けを求められない状態となっています。(続く)

[2017/08/31 05:42] | 社会 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【ソーシャルアクション③ 若者世代の貧困】
 藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)の講演『ソーシャルアクションで格差と貧困をなくそう』について紹介しています。次は若者世代の貧困について考えてみます。

 若者も貧困は、リーマンショック以降に雇用が崩れ、非正規雇用のため所得が低すぎ、ブラック企業の広がりが背景にあります。ここでも「本人に努力が足りない」「甲斐性がない」といわれますが、そうではありません。雇用が崩壊して賃金があがらず、一度貧困に陥ると抜け出せない状況です。

 大学を卒業しても奨学金という借金をもつ若者が増加しています。大学進学に2人に1人が奨学金を利用し、それも有利子のために返済に苦しんでいます。

 男性は5人に1人、女性は10人に1人が生涯結婚しない時代になりました。実家暮らしの若者が半分にもなっています。ベースアップがなく一人暮らしができない状況です。

 かつては、働くなら実家を出ることが多いものでした。今は、家賃が高いため、実家を頼った方が安心になっています。住宅政策が必要です。(続く)

[2017/08/30 05:20] | 社会 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【ソーシャルアクション② ひとり親世帯の貧困】
 藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)の講演『ソーシャルアクションで格差と貧困をなくそう』について紹介しています。

  日本の格差と貧困が示す数値に相対的貧困率があります。相対的貧困率とは、その国の標準的な所得(全人口の中央値)の半分以下で暮らしている状態のこと。日本は15.6%で、OECD加盟国34カ国中6番目に高い数値です。

 所得でみると、1人世帯122万円、2人世帯170万円、3人世帯211万円、4人世帯245万円未満が貧困ラインです。

 特に、ひとり親世帯、若者世代、高齢者世帯に集中しています。本人が貧困に気づいてないケースも、よくあります。

 それぞれの貧困が集中している世帯・世代の状態をみてみます。まずはひとり親世帯です。

 深刻なのは、母子家庭です。ひとり親世帯2人に1人の子どもは貧困です。

  そのうち母親の就労はが「パート・アルバイトなど」が47%で、平均年収は223万円(就労収入は181万円)。働いても貧困から抜け出せない非正規雇用と、国連から勧告をうけるほど低い最低賃金が、貧困と結びついています。

  離婚は今は3組に1組といわれていますが、制度に不備があります。養育費をもらえていない母子家庭が増えています。「家族でなんでも解決しなさい」という家族原理主義が制度としてあり、「離婚しなきゃよかった」「DVも我慢」「子どもを産まなければよかった」など個人の責任にされています。

  多くのひとり親世帯は生活保護の受給が必要とされる状態です。しかし、受給率は1割。その1割の世帯にも「甘えがある」とバッシングがされています。

  雇用の質、賃金、社会保障を劇的に上げないと、ひとり親世帯は貧困から抜け出せません。(続く)

[2017/08/29 05:57] | 社会 | トラックバック(0) | コメント(0) |
【ソーシャルアクション① 藤田孝典さん講演】
  私も役員をつとめる労働組合(生協労連東海地連)の定期大会を行いました。

  学習講演でお呼びしたのが、藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事)。藤田さんは、埼玉県でホームレスの就労・自立生活支援をかわきりに、自殺対策、刑余者・DV被害者、引きこもり青年などの困窮者支援に尽力されています。活動で浮き彫りになった課題を、著書『下流老人』『貧困世代』で問いかけ、反響を呼んでいます。

170828藤田さん


 私たち生協労連も格差と貧困の解消が活動方針のひとつ。最低賃金引き上げや均等待遇実現の運動をすすめています。

  社会的な解決にむけて、藤田さんをはじめとする市民活動と労働組合がともに活動することが大切。今回「ソーシャルアクションで格差と貧困をなくそう」をテーマに藤田さんからお話していただきました。ソーシャルアクションとは、社会的に弱い立場にある人の権利を守る活動をしつつ、世論や行政に働きかけて、政策や制度の改善をめざす行動です。

 労働組合としてのソーシャルアクションはもちろんですが、私の「城址とガラ紡の里山暮らし」もソーシャルアクションにつなげようと考えています。

しばらく、このブログで藤田さんの講演内容を紹介し、里山暮らしでできるソーシャルアクションについて考えていきます。(続く)

[2017/08/28 07:23] | 社会 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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