城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【葬式のお手伝いで】
 昨夕、東京から帰ると何やら家がバタバタしていました。同じ自治区のMさんが亡くなられました。87歳の往生でした。

 私は一度もMさんとお会いする機会がありませんでした。

 しかし、葬式は自治区にとって大事な営みです。通夜葬式の丸2日間、自治区9世帯が葬式の裏方実務を担います。それも高齢世帯の自治区ですから、特に若手(私)が必要とされ、私もお手伝いに。会場の豊田市内の葬儀場へ、自治区みんなでバスで向かいました。

 亡くなられたMさんは19歳で結婚。以降68年間にこの地に住み続けていました。自治区のみなさんから、Mさんの思い出の話がいろいろ出されました。

 喪主あいさつで「自治区のみなさんには、特に生前は…」というくだりで言葉がつまったとき、自治区のみなさんのつながりの濃さが伝わりました。

 と同時に、初めて自治区の葬式のお手伝いをして、この地で住む覚悟を改めてかみしめました。

 生前Mさんが作った人形やまりが会場で展示されていました。

150719展示


 「またひとり逝っちゃった」とつぶやく近所のおばあさんの言葉が重く感じました。

 ところで、お礼の会食の席で自治区の私たちに食事やお酒がふるまわれました。ひょんなことから戦争法案の話になりました。

 70歳を超えるみなさんに囲まれる中、戦争法案反対を思うのは私1人という四面楚歌でした。

 私としては国会前の行動から帰ってきたばかりですし、一つひとつに反論したい気持ちでした。ただ葬式の場でもあり、酒も入っているので、ここでは自治区のみなさんがどう思ってきているかをきいてみることにしました。

  • 「戦争法案というが、安倍さんは戦争をするなんていっていない。攻められたら守るといっているだけ。その整備をするだけのこと」
  • 「尖閣諸島に中国がいっぱいきているから、日本を守らないといけない。国会前で戦争反対と若者が叫んでいるが、本当の戦争を知らない」
  • 「反対反対と言うなら対案を。維新のように対案を出すならまだしも退席する野党は税金ドロボーだ」
  • 「マスコミが反対ばかりとりあげる」…etc

 今回、保守色の強い地域での戦争法案の考えがよくわかりました。もし私が10代20代でしたら、葬式という場でも烈火のごとく反論し、さらには「こんなところに住みたくない。二度と戻らない」といって飛び出したでしょう(実際にかつては飛び出してしまいました)。

 しかし、私も年齢を重ねました。戦後の貧しさのなかで生きてきた自治区のみなさんですし、それぞれの政治信条は尊重いたします。私にとって、保守の考えが強い自治区でどう生きていくのか、知恵と場数そしてゆくゆくは対話が必要なのでしょう。

 思わぬところで「戦争法案反対の反対」に直面した一日でした。

 話が急に変わってしまい、失礼しました。

 今日はMさんが、この自治区で紡いできた歴史に敬意を表します。 合掌。

[2015/07/19 20:08] | 暮らし2015 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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