城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【手塚治虫さんの戦争漫画】
 今日から大暑。七十二候で「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)。夏の盛りですね。

 さて、今読み直している本は『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』(祥伝社)です。手塚治虫さんの描いた戦争漫画短編集です。

150723手塚漫画 

 私は手塚治虫さんの『火の鳥』『ブラックジャック』に夢 中になりましたが、特に衝撃を受けたのは『アドルフに告ぐ』でした。

 あらためて読み返しているのは、「戦争法案をやめさせたい」という気持ちから。この本のあとがきに漫画評論家の石子順さんが、次のように解説しています。長くなりますが引用します。

  •  手塚治虫の戦争体験は、アメリカの爆撃で死ぬ思いをした恐怖感だけではない。多くの死者を目撃した衝撃、水虫に置かされた両腕が切断寸前の絶望、食べるものがない空腹、教官、軍人の体罰の苦痛、授業がない不満、学友との別離の悲哀、出征した父の安否の不安、兵隊になって戦場に行く恐れ…それらが入り乱れて重なり合って肉体に精神にのしかかってくる複合的で根深く以上で傷だらけの体験だったのである。こういう状態でなんとか生抜いてきたから戦争が終わった日が自分の漫画の出発点となった。


  •  手塚治虫の戦争漫画は、兵隊同士の戦闘描写を直接描いて見せるものは少なくて、戦争にかかわったもの、身内を殺されたものの記憶、傷痕、怨念を掘り下げていくのが特徴的である。将兵よりも、それにつながる家族、生き残った女や子どもという弱いものたちにきざまれた戦争を浮かび上がらせてその無残さを描く。

  • 手塚治虫は死んでいったものたちが語ることができない以上、それにかわって死んだ事実を語り生きたかった思いを描きつづけた。生きてきたものたちが話すことができる以上、その身になってさらに強く生きる意味を生命の重みを伝え続けた。

  •  手塚治虫のその戦争体験は漫画に凝縮されて、つらい事実を見つめる勇気を持って戦争をなくそうと訴えている。

 手塚治虫さんが描いた戦争をあらためて受け止めて、「どんな理由を掲げようとも戦争はダメ」と示したいです。

[2015/07/23 06:16] | 本・映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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