城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【ガラ紡機 お披露目会② 豊森なかまと『糸』】
 ガラ紡機のお披露目会について書いています。

 思わぬ来客とは、豊森3期卒塾なかまのS村さんです。私の案内をみて、遠くから来てくださいました。

 S村さんは名古屋にお住いですが、「ちょうど豊田市内で参加する行事が午後にあるので、午前中なら松平にいけると思って。思ったより山の中にあったから、驚いちゃった」。途中の道のりを地元の方にもきいてマクロビレッジにきてくださいました。

 私が家業のガラ紡績に再び光があたっていると知ったのは、およそ4年前。それ以降「ガラ紡で何かできないか」と悶々としているときに、豊森なりわい塾を知りました。1年あまり同じ3期の塾生や事務局のみなさんと学びながら、ガラ紡を通した里山づくりを妄想してきました。

 お披露目会は、そんな豊森なりわい塾での学びがあってこそ実現したという思いがありました。なので、同じ班で学んだS村さんが来ていただいて感激してしまいました。

160629豊森


 S村さんは、私の拙い説明をとても熱心に聞いてくださいました。「へぇ~」「そんなんだ」と大きくうなずくS村さん。とても聞き上手なので、私も調子に乗ってペラペラペラペラとガラ紡のあれこれを語ってしまいました。

 ガラ紡糸の特徴「凸凹がガラ紡の特徴。だから風合いがあります。この凸凹で吸水性や汚れを落とすのにいいのです。それに、よりこの状態や手回しのスピード、重りの位置で、一つとして同じ糸がないのです。なのでオリジナルの糸ができるのですよ」と話していたところ、S村さんはこんな感想を述べてくださいました。

 「じゃぁ、人間と同じだね。いろんな個性をもった人が集まって、それぞれに役割をもっているから、とても面白くて深みがあるんだね。中島みゆきさんの『糸』みたいだね」

 その言葉にハッとしました。歌手中島みゆきさんの『糸』は多くのアーティストがカバーをするほどよく歌われます。歌詞を紹介します。

 なぜ めぐり遭うのかを
 私たちは なにも知らない
 いつ めぐり逢うのかを
 私たちは いつも知らない
 どこにいたの 生きてきたの
 遠い空の下 ふたつの物語

 縦の糸はあなた 横の糸は私
 織りなす布は いつか誰かを
 暖めうるかもしれない

 なぜ 生きてゆくのかを
 迷った日の跡のささくれ
 夢追いかけ走って
 ころんだ日の跡の ささくれ
 こんな糸が なんになるの
 心許なくて ふるえてた風の中

 縦の糸はあなた 横の糸は私
 織りなす布は いつか誰かの
 傷をかばうかもしれない

 縦の糸はあなた 横の糸は私
 逢うべき糸に 出逢えることを
 人は 仕合せと呼びます

 
 今回のガラ紡での糸つむぎは、豊森のみなさんはじめ、多くの方の出会いで実現できました。あらためて、S村さんの言葉に中島みゆきさんの『糸』の歌詞の深みをかみしめました。

 糸へんの漢字には「結」「繋がり」「絆」「継続」「縁」など、人間の営みとして大事なものが多くあります。ガラ紡で「糸」を紡ぐことを通して、そんな人間の営みの意味を考えたいなぁと思いました。

 S村さんとは、豊森なかまの近況などを話して楽しい時間を過ごしました。短い時間でしたが、大きな気づきを得ました。S村さん、ありがとうございました。(続く)

[2016/06/29 06:19] | がらんぼう | トラックバック(0) | コメント(0) |
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