城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
【福島にて⑤ 「おかえりなさい」とはあるが…】
 このブログを書いているときに、浪江町の帰還困難区域で山火事発生を知りました。消防機能が乏しいなか、初期消火が間に合わず広まったのでしょうか。心配です。

 浪江町の訪問記を書いています。

唯一多くの人と車が集まっている場所がありました。浪江町役場です。

170502役場


役場のとなりには仮設商店街が開店されています。役場の職員や工事関係者が昼休憩していました。

170502商店街


役場入り口に「おかえりなさい ふるさと浪江町へ」の看板がありました。その看板には、復興を願う住民の素直な気持ちが込められているのでしょう。しかし、町の状況をみていると簡単に「おかえりなさい」と快くいえる状況ではありません。

170502看板


同行した福島生協労組の書記長は「戻るに戻れない環境なのに、復興させられているんです。戻れといわんばかりの圧力を住民に迫っています。その動きには住民はついていけていません」と指摘します。現に、一昨年9月に避難指示が解除された楢葉町の帰還住民の数は、1割にすぎません。

 避難解除とあわせて進められているのは、避難者の支援打ち切りです。精神的賠償を2018年3月に打ち切り、営業損害賠償は2017年2月で打ち切り、自主避難者の家賃補助は2017年3月末で打ち切り、農林業の賠償の見直しも東京電力は打ち出して、政府も追認しています。

 安倍首相がオリンピック推進のために「状況はコントロールされている」と海外に安全をアピールし、原発再稼働を進めようとしていますが、「福島はこんなに元気だ。もう避難解除がされている」と被害の深刻さを覆い隠しているのでは、と思えてきます。

 悲しいことですが、政府や東京電力の姿勢が、さまざまな分断を福島県に持ち込んでいます。地域社会は距離で分断され、放射線量で分断され、賠償で分断されました。避難するかしないか、地元産の食材を食べるか食べないかなど、人間関係にもさまざまな亀裂が持ち込まれました。

 福島県内最多の2万4千人が避難しているいわき市では、「被災者帰れ」などの落書事件、仮設住宅敷地内での自家用車破損事件、仮設住宅へのロケット花火打ち上げ事件などが起こっています。最近では、県外に自主避難した福島県の子どもたちが「ばい菌扱い」されるいじめを受けました。

 そんな状況なのに、今村前復興相は「自主避難者は、自己責任」と発言。これでは分断や対立をいっそう深めます。

 生活基盤が進められていないのに「避難解除」をし、支援を打ち切ることで帰還を迫る政府と東電の姿勢に怒りがわいてきます。

[2017/05/02 06:20] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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