城址とガラ紡の里山暮らし
愛知県豊田市松平。徳川家のルーツにあたる里山です。その里山に2014年から暮らしはじめた家族のどたばた。松平で祖父が営んできたガラ紡のあれこれ、松平のなかでも大給城址の季節の移ろいを紹介していきます。
玄米せんせいの弁当箱
 引っ越し準備をしていると、ふっと手が止まる時があります。

 懐かしい手紙が出てきたり、過去につくった新聞や機関紙だったり…今読むととても恥ずかしくなります。

 さて、今回もまた作業の途中で手が止まって読みだしてしまったマンガがあります。

 魚戸おさむ作、北原雅紀脚本『玄米せんせいの弁当箱』です。

131209玄米


 これは、結城玄米という、国木田大学農学部に赴任してきた講師による、食べることをめぐる物語です。

 赴任早々にキャンパスに畑を耕したり、団欒の意味を考えたり、現代の食生活から将来の体のあり方を考えたり…
 
 特に心ふるわせるのは「弁当の日」の章です。

 「弁当の日」は、もともと香川県の小学校で始まった取り組みです。親が手伝わずに子どもがひとりで弁当をつくるのですが、すでに全国に知れわたっています。マンガでは、大学生一人ひとりが一品料理を持ち寄り、食べること生きることの意味を考えています。

 そのなかで紹介されている文章が良かったので、ここでも紹介します。弁当の日を卒業した最初の6年生に贈った言葉です。

弁当をつくる

あなたたちは、「弁当の日」を2年間経験した最初の卒業生です。
だから11回、「弁当の日」の弁当づくりを経験しました。
「親は決して手伝わないでください」で始めた「弁当の日」でしたが、どうでしたか。

食事を作ることの大変さが分かり、家族をありがたく思った人は優しい人です。

友だちや家族の調理のようすを見て、技を一つでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。

こまやかな味の違いに調味料や隠し味を見抜いた人は、自分の感性を磨ける人です。

旬の野菜や魚の、色彩・香り・触感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。

一粒の米・一個の白菜・一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。

食材が弁当箱に納まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。

自分の弁当を「おいしい」と感じ、「うれしい」と思った人は、幸せな人生が送れる人です。

シャケの切り身に、生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。

登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのを嬉しく感じた人は、慈しむ心のある人です。

「弁当の日」で仲間がふえた人、友だちを見直した人は、人と共に生きていける人です。

家族が手伝ってくれそうになるのを断れた人は、独り立ちしていく力のある人です。

「いただきます」「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の気持ちを忘れない人です。

家族が揃って食事をすることを楽しいと感じた人は、家族の愛に包まれた人です。

谷宮小学校の先生たちは、こんな人たちに成長してほしくって2年間取り組んできました。
おめでとう。これであなたたちは、「弁当の日」をりっぱに卒業できました。


(実際には、当時香川県滝宮小学校の竹下和男校長先生の話をモチーフにしています。マンガで書かれた文章をそのまま引用します)

  『玄米せんせいの弁当箱』は、今回の引っ越しでも書棚に大切に置いておきたいマンガです。

[2013/12/09 06:06] | 本・映画 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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